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子供だけじゃない!大人のアレルギー

2019年09月17日

アレルギー症状と聞くと、子どものアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどを想像しがちですが、アレルギーは子どもに限ったことではありません。
これまでほとんど症状が出なかった人でも、突然、花粉症を発症するなど、大人になってアレルギー症状が出る人はたくさんいます。
アレルギーとは、もともと人間の体に備わった免疫が、無害な物質に対しても攻撃をしてしまうことで起こります。
必ず、その原因になる物質がありますが、これをアレルゲンと呼びます。
この原因物質のを知ることは、アレルギーを治すための第一歩です。

医療機関で血液検査を行うことでアレルゲンを特定することができますが、いくつも種類があり、一つの物質だけに反応する人はむしろ少ないと言われています。
そこでアレルギー検査では複数の項目を1回の検査で調べることができるようになっています。
主な項目としては、食物アレルゲンとして農産物、魚介類、牛乳・卵・肉など、花粉アレルゲンとしてはスギ、ヒノキ、ブタクサ、シラカバ、ブタクサ、カモガヤなど、そして環境アレルゲンとしてダニ、ハウスダスト、ペットの毛、真菌類などがあり、それぞれの物質に対しての反応を調べます。

原因が一つまたは二つという人もいますし、複数のアレルゲンが重なってアレルギー症状を起こしている場合もあります。
また、症状自体も個人差があり、ほんの少し、咳が出たり肌にかゆみを感じるだけという人がいる一方で、少しのアレルゲンでもアナフィラキシーショックを起こして重篤になってしまう人もいます。
なので、自分のアレルゲンを知ることはとても大切ですし、素人判断で「これくらいなら大丈夫」と考えるのはとても危険なので注意が必要です。
とくに怖いのは食物アレルギーです。
子どもの頃からアレルギー症状があり大人になっても続いている場合には本人にも自覚がありますが、突然発症したアレルギーの場合には自覚がなく、知らずにアレルゲン食物を食べてしまうケースもよくあります。
また、海外などでは料理に何が含まれているのか分からないことも多いので、食物アレルギーを持っている人は食事には十分、気をつけなければいけません。

食べてないのに発症するアレルギー?

これまで食物アレルギーは、その原因となる食べ物を食べてしまうことで発症すると考えられてきました。
しかし、最近の研究でアレルゲン食物を食べていないのにアレルギーを発症するケースがあることが分かってきました。
それは肌で触れるだけで発症してしまうケースです。
とはいえ、ちょっと触っただけで起こるのではなく、原因は「触りすぎ」と言われています。
たとえば、肌荒れや湿疹など、肌に炎症が起きている状態のときに食べ物を触り続けていたり、特別な知識を持たずに美容法として肌に食べ物を付け続けるなどをしていると、食物アレルギーを発症することがあるというのです。
これは、炎症などが起きている肌では、表皮にある樹状細胞が活性化し、触っている食べ物を細胞内に取り込んで敵だと判断することが原因です。
もし、アレルゲン物質を口にしていないのに食物アレルギーを発症した人は、こうしたことが原因の可能性があります。

なお、肌荒れが原因のアレルギーの場合は、肌荒れを改善することで完治させることが可能です。
では、ほかの食物アレルギーを治す手立てはないのでしょうか?
一般的なアレルギー薬のほとんどは、現在出ている症状を緩和する効果はありますが、根本的に治すことはできません。

そこで注目されているのが経口免疫療法です。
これは、医師の指導の下、アレルゲンとなっている食物を少量ずつ体に入れ、その原因物質に体が慣れていくことを目的とした治療法です。
完全に体がその食べ物に慣れていけば、その後、その食べ物を口にしても症状を発症することがなくなるといいます。
とくに、小麦や米など主食に使われる物質がアレルゲンとなっている場合には、生活していくのにも大変なことが多く、これにより効果が期待できる場合には有効な治療法です。
なお、経口免疫療法ではまれにアナフィラキシーショックなどを起こし、重篤な状態になることもあります。
素人考えだけで勝手にアレルゲン食物を食べたり、人に食べさせたりすることは絶対に行わないようにしてください。